『祈りの幕が下りる時』を観ました。
昨夜『祈りの幕が下りる時』を観ました。
なんとなく、ミステリー×心にじんわり染みる作品の人だなあくらいにしか思ってなかったです。
結論から言うと、大号泣しました。
子どもの幸せのためなら自分の人生すら犠牲にしてしまう親たちの姿に、
涙が止まりませんでした。
親とはみんな、そういうものなのでしょうかね?
私の家庭は夫婦仲が悪く、
父親の単身赴任のタイミングで別居が始まりました。
単身赴任先からはほとんど帰ってきたことがありませんでした。
私の結婚相手を紹介する時、12年ぶりに再会したぐらいです。
会っていない間、父親は私のことを少しでも思い出したことがあったのでしょうか?
私の母の口座に生活費をずっと送金してくれていたようなので、
頭の片隅には存在していたのでしょうね。
一方母親は、
まともな家庭で育った子たちと何も差がない人生を送れるように
ひとりで大奮闘してくれました。
父親が全国転勤だったため、母親にとっては縁もゆかりもない地で、
たったひとりで。
弟が始めたいと言って始めたスポーツのクラブチームにも全力で協力してくれました。
ああいうクラブチームって、家族の協力がないと続けられないじゃないですか。
どんな気持ちで他の家庭を見ていたのでしょう。
私が国立大学まで進学できたのも、進学塾に通わせてもらえたおかげです。
(ちなみに弟は塾に行かずに旧帝大の大学院を卒業し、今は大企業に勤務しています。
私との差よ・・・)
個人的な話が長くなってしまいました。
子どもの幸せのためなら身を滅ぼす覚悟を持てる親たちに、
自分の母親を重ね合わせてしまいました。
阿部寛さん、松嶋菜々子さん、小日向文世さんの演技はもちろんですが、
松嶋菜々子さんの幼少期を演じた桜田ひよりさんの名演技が印象的でした。
彼女の演技に泣かされました。
今どうしてるのかな。。。と調べたら、
なにわ男子の子が主演のドラマに出演しているようです。
私はSnow Manファンでジャニーズ事務所にもおおむね寛大なのですが、
このジャニーズドラマへの出演は彼女のためになるのか?と思ってしまいました。
それぐらいご贔屓にしたい女優さんです。
また、後半の松嶋菜々子さんが映るカットがどれも芸術的に美しいです。
その美しさが、より悲劇を際立たせます。
大好きな映画になりました。
また見よう。